ブロックチェーンのセキュリティや安全性に関する疑問を解説します

こんにちは、Nicolです。最近、私の周囲でも仮想通貨やそれを支えるBlockchain(ブロックチェーン)技術に興味を持つ人が増え、質問をもらうことが増えました。

中でも特に、セキュリティや安全性に関する質問が多いため、ここでよくある質問と、それに対する回答を、専門用語を少なめで、出来る限りわかりやすく解説していきたいと思います。また、一口にブロックチェーンといっても複数の種類がありますが、ここでは元祖にして最もよく知られているビットコインの物について解説します。

ブロックチェーンの概要に関してはこちらの記事も参考にしてください↓

ブロックチェーン~2分でわかるSE用語集~

ブロックチェーンのセキュリティに関するよくある質問と回答

Q1. ブロックチェーンは何故セキュリティ面で優れていると言われているの?

ブロックチェーンがセキュリティ面で優れていると言われている理由は、取引内容の改竄が難しいからです。取引の改竄が難しい理由は以下の2つです。

 ・分散台帳を使っている(取引の記録を沢山の人が持っている)

 ・第三者が取引を承認する(取引の当事者が不正な操作をできない)

また、よく誤解されがちですが、ブロックチェーン自体は通信内容を暗号化する機能を持ちません

Q2. ハッキングされると仮想通貨が盗まれる?

マウント・ゴックスの破綻以降、取引所の不正によりコインが消失したり、ハッキングを受けた取引所からコインを盗まれたりという事件が後を絶ちません。このことから、ブロックチェーンがハッキングされるとビットコインは盗まれると勘違いされている人がいますが、これは誤りです。

上記の被害は、ビットコインを管理する秘密鍵(パスワードのようなもの)を管理している取引所のサーバに対してのハッキングが原因であり、ブロックチェーンに対する攻撃ではありません

例えるならば、銀行のカードと暗証番号を書いた紙を家に置いておいたら、空き巣に入られて銀行からお金を盗まれたからと言って、銀行のセキュリティが悪い!とはいえませんよね。

Q3. 通信が傍受されると取引相手が全てバレてしまう?

Q1で触れたとおり、ブロックチェーン自体には通信内容を暗号化する機能はありません。また、取引記録はブロックチェーンに保存されており、誰でも見ることができます。

では、取引したことが全世界の人たちにバレるのかというと、全員にバレるわけではありませんが、完全に隠すことも難しいです。ビットコインの取引では、送金に「アドレス」を使います。銀行で言う口座番号のようなものですね。そしてどのアドレスからどのアドレスに送金されたかということは誰でも見ることが可能です。

つまり、このビットコインアドレスはAさんのアドレスだな、と個人情報と紐付いたときにはじめて、自分が行った取引だということがわかるわけです。このアドレスは自分のアドレスだよ、と世界中に発信している人は別ですが、傍受した情報からアドレスを得たとしても、それが誰のアドレスなのかということは基本的には第三者にはわかりません

Q4. ブロックチェーンで自分の個人情報が他人に渡る?

ビットコインの取引を行ってブロックチェーン上に自分の取引が乗ると、自分の個人情報が分散台帳によって誰か他人に渡るのでは無いか、という懸念があります。結論から言うとビットコインの取引を行って個人情報がブロックチェーンに記録されることはありません。取引の内容に含まれるデータは、Q3で触れたように「アドレス」と呼ばれる英数の羅列や取引金額などの情報のみで、氏名や住所などの個人情報は含まれません

そのため、ブロックチェーンは一つ一つの取引内容を保持するブロックが繋がって出来ているため、当然、誰かの個人情報を管理しているということはありません。


いかがでしたでしょうか。当ページは随時更新していきたいと思います。

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