プル型?プッシュ型?相互型?コミュニケーション手段の分類と特徴

本記事ではPMBOKの要素である「コミュニケーション手段」について解説します。

本シリーズについて

本シリーズではPMBOKの要素についてわかりやすく整理・解説していきたいと思います。PMBOKとは、「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」です。PMBOKはシステム開発にかぎらず、あらゆるプロジェクトマネジメントのベストプラクティス集ですが、システム開発に携わるSEならば抑えておくべき内容です。

 

コミュニケーションの手段

コミュニケーションには様々な手段があるが、伝える内容の重要度や内容、伝えたい相手との関係性や相手の数によって、適切なコミュニケーション手段を選択することが大切です。

 

現代では情報技術の発達もありコミュニケーションの手段(ツール)は様々なものがありますが、大きく以下の3つに分類できます。

 

  • 相互型コミュニケーション
  • プッシュ型コミュニケーション
  • プル型コミュニケーション

 

 

図.各コミュニケーション手段のイメージ

これらのコミュニケーション手段の特徴と例を見てみましょう。

 

相互型(双方向型)コミュニケーション

 

当事者が2人以上で複数方向に情報が伝達されるタイプのコミュニケーション手段は相互型コミュニケーションに分類されます。参加者全員で共通の理解を得たい場合に最も効果的なコミュニケーション手段です。プロジェクト上、重要な判断を関係者で行う場合など、相手に正しく伝わったことを確認し、全員が情報を共有するだけでなく、共通の認識を持ちたい場合には相互型コミュニケーションを選択します。

 

相互型コミュニケーションの例

相互型コミュニケーションの例としては以下のようなものがあげられます。

  • 対面での会議
  • テレビ会議
  • 電話
  • オンラインチャット

 

 

プッシュ型コミュニケーション

プッシュ型コミュニケーションは、情報を特定の相手に一方的に送信するコミュニケション手段です。情報は意図した相手に送信されますが、それを相手が受け取ったか、理解したか、認識相違が起こっていないかということは発信者にはわかりません

 

プッシュ型コミュニケーションの例

プッシュ型コミュニケーションの例としては以下のようなものがあげられます。

  • 手紙
  • メモ
  • 報告書
  • 電子メール
  • FAX
  • 留守番電話
  • メッセンジャーアプリケーション

Tips

近頃流行りのメッセンジャーアプリケーションは相互型とプッシュ型それぞれの性質を持っています。参加者がリアルタイムでチャットに参加している場合には相互型、相手がオフラインの場合にはプッシュ型のコミュニケーション手段として機能します。

 

また、プッシュ型コミュニケーションでは基本的に相手がメッセージを読んだことは保証されませんが、LINEなどメッセンジャーアプリの中には通達確認機能(「既読」がわかる機能)がついているものもあります。

 

プル型コミュニケーション

プル型コミュニケーションは、発信者は不特定多数に向けて広く情報を公開し、公開された情報を受信者が自分の意志で能動的に取りに行くコミュニケーション手段です。

 

プル型コミュニケーションの例

プル型コミュニケーションの例としては以下のようなものがあげられます。

  • イントラネットサイト
  • ナレッジリポジトリ
  • 掲示板
  • eラーニング
  • wiki
  • 公開文章

 


 

図. (再掲)各コミュニケーション手段のイメージ

コミュニケーション手段は上記の図のように複数ありますが、各手段の特徴と、その時の状況に応じて使い分けることが重要です。

 

 

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