直観力を高め直感をビジネスに活用する方法

皆さんは「直感」で物事を判断することはあるだろうか。直感で物事を判断したことがないという人は少なく、特にプライベートでは多くの場面で直感による判断を行っているはずだ。

 

しかし、ビジネスにおいてはどうだろうか。「この企画は直感で考えました!」「このバグは直感的に直しました」と提案(報告)したら、上司は卒倒してしまうだろう。

 

本稿では、「直感」がどこから生まれてくるのかを考え、「直感」を利用してSEとしてステップアップするためにどうすればよいのかを考えてみたい。

 

 

「直感」はどこから生まれてくるのか

はじめに、「直感」の定義と、直感がどこから生まれてくるのかについて考えてみたい。

 

直感とは

直観(ちょっかん、Intuition)とは、知識の持ち主が熟知している知の領域で持つ、推論など論理操作を差し挾まない直接的かつ即時的な認識の形式である。

 

(中略)

 

経験や知識と前提への理解が無意識に落とし込められるほど強い場合、意識せずとも正しい認識に至ること。

引用元:Wikipedia

つまり、直感とは自分のこれまでの経験や知識と、自分の五感で感じた外界からの情報を組み合わせることで無意識下から生まれてくる感覚なのである。

 

直感で感じることは、意識的にそれを行う場合と比べてはるかに多くの情報を処理している。直観力が高い人の観が良くあたるのはは無意識下で自身の経験を元に計算を行い、妥当な判断をしているからに過ぎない。

 

つまり、直感を信じることは、単なる破れかぶれではなく、自分のこれまでの経験や知識、そして周囲から感じ取り観察した情報を自分で処理した結果を信じると言うことだ。直感で感じたことが良く当たるのは、このためである。また、女性の観が鋭いと言われるのも感受性の高さ、観察力の高さにより周囲から収集できる情報の量が多いためであると考えられる。

 

 

「直感」を仕事に活かす方法

では、直感で感じたことを仕事に活かすためにはどうすればよいのだろうか。先に述べたように、直観力は、上手く使えばビジネスにおいても非常に強力な武器になる。直観力を仕事に活かすためのポイントは以下の通りだ。

 

言語化する

何か不安を感じた際には、その不安の原因を、ワクワクしたならば何が自分にとって魅力的なのか、モヤモヤしている場合には何が変わればモヤモヤがなくなるのかをノートに書き出してみよう。この時点では上手く文章化できなくともよいので、日記を書くような感覚でOutputするのだ。それも難しい場合にはシンプルにキーワードだけを書き出してみるだけでも大きな効果がある。

 

 

分類・構造化してみる

直感で感じたことを言語化したら、それを分類・構造化してみよう。似通ったキーワードをまとめてグルーピングしてみたり、因果関係をつけることで整理していく。この作業を行うことで、直感に論理を加えることが可能となる。

 

 

直感で感じたことの裏づけを取る

直感で感じたことというのは、はじめは結論が先に有りなぜそうなのか、という説明ができないため、ビジネスで活用するためにはそこまでの論理に矛盾がないか裏づけを取る必要がある。直感で感じた事柄は、言語化し、構造化した情報を左脳で精査し裏を取ることで強力な意見になるだろう。

 

 

 

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直観力を高める方法

直観力は天性のものではなく、後天的に鍛えることができる。ポイントは以下の2点だ。

 

 

経験や知識の幅を広げる

経験や知識の幅が広がることで、直観力が高まる。

 

仕事の知識を深めることだけでなく、趣味や遊びなどの自分の好きなことに関する知識を積極的に深めること、そしてその幅を広げていくことが重要だ。友達から薦められた趣味を体験してみたり、普段読まないジャンルの本や音楽に触れてみたりということも、経験や知識の幅を広げ直観力を高めることにつながる。

 

 

感受性を高める

感受性を豊かにすることで、外界から得られる情報が増加して直観力が高まる。そのためには、外界に興味を持ち、周囲をよく観察し、人の喜怒哀楽や考えていることを普段から考えるようにしよう。

 

 

まとめ

 

  • 人間は無意識下で非常に多くの情報を処理して「直感」を感じている
  • 「直感」をうまく使いこなすことでビジネスの成果が高まる
  • 直観力を高めるためには経験・知識の幅を広げ感受性を高めることが重要

 

直感で感じた事は、その場で上手く言葉に言い表すことは難しい。しかし、直感は貴方の経験や知識が無意識下で周囲の状況から得た情報を処理して生まれるものだと言うことを認識することで、これまでより「直感」を大切に扱うことができるようになるはずだ。

 

そして、「直感」で感じたことを上手く処理することが出来れば、SEとしてのパフォーマンスも大きく高まり、右脳と左脳を両輪で上手く動かせるようになろう。

 

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