最強SEのストレスコントロール

SEはストレスと向き合わなければならない

ここであえて言うまでもなく、SEはストレスが溜まることが多い仕事だ。
夜間にトラブルが発生して徹夜の対応を余儀なくされた、プロジェクトの進捗が思わしくない、クライアントの要望が二転三転するなど様々な場面でストレスがを感じることがあるだろう。

SEとしてのみならずとは思うが、現代社会で働く以上、ストレスと向き合うことは必要だ。本稿では、最強SEを目指すものとして、どのようにストレス向き合っていけばよいのかということを考えてみたい。

ストレスをコントロールすると生産性が向上!?

なぜストレスと向き合うのか。それは、ストレスと向き合うことで、自分のストレッサー(ストレスの発生する元となるもの)を発見するためだ。

 

ストレッサーが何かということが明らかになれば、ストレスをコントロールし、心の疲労を抑えるための要素を探すことができる。

 

心の疲労を抑えるための要素を身につけていくことは、自分の心を打たれ強く鍛えるということだ。運動で身体を鍛えることにより体力がつくように、ストレスに向き合うことで心を鍛え、弱りにくい心を手に入れよう

 

いつでも前向きな心を持つことは仕事の生産性のみならず、人生を良くすることにも繋がるのではないだろうか。

 

ストレッサーを見つける方法

自分が何にストレスを感じるかということを見つけることは、ストレスをコントロールする第一歩である。では、ストレッサーはどのようにすれば発見することができるのだろうか。有効な方法を考えてみよう。

・書き出してみる
自分がストレスに感じたことをとにかく何かに書き出してみよう。ノートでも良いし、日記でも良い。ポイントは嫌なことがあったらとにかく感情に任せて書くことだ。そして、それをしばらく続けてある程度たまってきたら、冷静な状態で見返してみる。出てくる頻度が高いものが、自分を知らず知らずのうちに苦しめているストレッサーである可能性が高い。

 

書き出すことによってストレッサーを見つける方法は以下の記事も参考にして欲しい。

 

 

・人に聞いてみる
人に聞いてみるというのも、自分の意外なストレッサーを見つけるのに有効だ。その際、尋ねる相手と尋ね方は慎重に選ぼう。自分がどんなときに不機嫌になっているか、という質問は回答によっては自分の嫌な部分を見せ付けられるためネガティブな気持ちになりやすい。

 

あなたがその人の言葉を信頼できるような、親しい人物に聞いてみると良いだろう。

 

状況別ストレスをコントロールする方法

SEにありがちな状況をいくつか取り上げ、どのようにストレスを扱えばよいか考えてみよう。

・要件が曖昧で手戻りが多発
システムの設計やプロジェクト推進がうまくいかないというストレス。これは言い換えれば仕事のプレッシャーから来るものともいえるだろう。

 

克服するための考え方

仕事のプレッシャーがストレッサーになりやすい人は、真面目で責任感が強い人が多い。そういった人は、人に頼ることが出来るようになると、ストレスを軽減される場合が多い。もしあなたが一人で何でもやってしまうタイプであった場合、最初は周囲に任せることで余計に時間がかかり、自分の負担も増えるかもしれない。

 

しかし、状況を共有できる仲間がいること、そして徐々に仲間が仕事を覚え、頼ることができるようになっていく状況はあなたのストレスを軽減してくれるはずだ。

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・自分のやりたい仕事がやらせてもらえない

最新の技術を使った開発を夢見ていたのに、古いシステムの保守運用をやらされている、こんなはずじゃなかった。。裁量権の不足とも言い換えられるこの状況は、胃をいためるようなストレッサーではないが、確実にあなたの心の力を奪っていく
克服するための考え方

 

今の仕事と将来やりたいことを紐付けてみる
一見、無関係に見えても今の仕事と将来やりたいことと紐付けてみるると、面白いキャリアや、自分だけの強みになるということがある。自分のおかれた状況を悲観する前に、こんなやつがいたらどうだろうか、と客観的に見つめてみることで、意外な一面が見えてくるかもしれない。

 

ポイントは、今の自分の状況だけでなく、それを乗り越えて将来活躍している自分をイメージすることだ。後で振り返って、実はあの経験が活きた、という感覚を疑似体験するのである。

 

時間を捻出するために効率化を考えてみる

どうがんばって考えても無駄だと感じたら、素直にやめてしまうのが良い。だが、いくらなんでも、いきなり仕事をやめてしまうのは難しい。では、今の仕事(=無駄な仕事)をどう効率化してそぎ落としていくかということに取り組んでみてはどうだろうか。

 

無駄を省くことで、自分の将来のために投資する時間が生まれるとともに、業務を効率化するためのノウハウも学ぶことができる

 

・通勤時間が長く満員電車がきつい

不特定多数の人間と至近距離に押し込められ、体力的にも負担の多い満員電車での通勤は、避けるべきストレッサーの一つだ。

 

克服するための考え方

出社時間をずらす

フレックス制を導入している職場であれば、早くor遅く出社することで混雑する時間を回避しよう。
気をつけなければならないのは、職場やプロジェクトによっては周囲が遅くまで残る中で帰りづらいという場合もある。

 

そうした場合はまず、朝早く来て早く帰るということを周囲に知ってもらい、理解を得ておくと良いだろう。そうしないと早く来ても結局、勤務時間が増えただけということにもなりかねない。

 

引っ越す
思い切った選択だが、通勤時間が短いということは日々の生活にエネルギーを与えるために非常に重要な要素であるので、一度は選択肢に入れて考えてみると良いだろう。

 

通勤時間にやることを見つける
毎日の通勤時間でこれをやろう、というものを見つけてそれに集中しよう。できるだけ自分がワクワクできる、前向きなものが良いだろう。お気に入りの音楽を聴くことでも良いし、将来に向けた勉強をすることでも良い。通勤時間を、無駄で疲れる時間と捉えないように工夫することで、ストレスを軽減するのだ。

・人間関係がうまくいかない

最もストレッサーになりやすい人間関係のトラブル。

  ・クライアントが横柄でわからずや
  ・気分の波が激しい上司
  ・営業が無理な仕事のスケジュールをとってくる
  ・言われた事しかやらない部下

などストレッサーになりうる人(状況)は枚挙に暇がない。

 

克服するための考え方
こればかりは画一的な方法はなく、相手や状況にあわせて考える必要がある。
誰とでもうまくやる方法、ということを考えようとするとそれで一冊の本がかけるほど
奥の深い分野であるため、一概に言うことは難しい。

 

この状況を改善するために一番楽な方法は出来る限りその人を自分から遠ざけるということだ。しかし、恐らくそれができる状況は多くはないだろう。

 

この場合、他者に相談することは有効な手段だ。職場の上司でも、学生時代の友人でも、匿名掲示板の向こう側にいる人でもかまわない

 

具体的な解決策がすぐに見つからずとも、相談できる相手がいて話を聞いてくれるということは大きな助けになるはずだ。

 

まとめ

ストレスをコントロールするためには、

 

1.自分がどのような状況でストレスを感じるのかを洗い出し
2.状況別に、どうすれば良いのか考えてみる

 

ことが有効だ。

 

それを繰り返していくことにより、自分の心を疲れさせる要因を克服したり、遠ざけるように行動したりすることが可能となる。それが自然と身についたとき、あなたの心はストレスに強くなり、前向きに生きられるように変わってくるだろう。

 

 

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