会議でデキル新人と思われよう
IT業界に限ったことではないが、はじめて参加する会議では、議論されている内容や専門用語を理解できず、途方にくれてしまうこともあるだろう。
しかし、難しいからこそ早く内容をキャッチアップできれば他の新人SE達に差をつけることができる。まずは会議についていけるようになること、そして会議で議論されている内容が理解できるようになったら、自分が会議にどう貢献できるかを考えてみよう。
つまらない会議が多いという現場は多いと思うが、そうした中であっても真摯な態度で会議に出席する新人SEがいれば、誰もがデキル新人SEと感じるはずだ。
会議でデキル新人と思われるために
新人SEは、まずは会議の内容についていけるようになり、議事録を取れるようになることを目指そう。正確で早い議事録は、先輩SE達にとっても非常に助かるものだ。
そうしてチームに貢献できるようになってきたら、さらに一歩踏み込んで、貢献できるような動きに挑戦してみよう。会議で存在感のあるSEになるためには、以下のようなポイントに注意するとよい。
ポイント
・とにかくメモ
最初は会議の内容を聞いているだけの参加になると思うが、会議の中でわからないことや、気になったことはとにかくメモを取ろう。慣れるまでは、とにかく断片的にでもよいので情報を拾おう。常に手を動かす勢いで書き続けるくらいでちょうどいい。
・人に確認する
わからなかったことは必ず別の会議の参加者に確認してクリアにしよう。その際に必ず、「自分はこのように理解したが正しいか」「自分はここは理解できたがこの部分は理解できなかった」というように、自分の考えや状況を伝えるようにしよう。
酷い場合は、何がわからないかがわからないという状況に陥ることもあるが、それでも自分はこの言葉だけは拾うことが出来た。という部分を整理しておこう。そうすることで、真摯な態度が伝わり相手も協力的になってくれるだろう。
・積極的に議事録をとる
会議の内容が理解できるようになってきたら議事録を取ってみよう。議事録の担当者がいなければ自分が立候補すればよいし、担当者が既にいる場合も、自分でも議事録をとっておいて、担当者のものと比較してみよう。そうすることで自分が理解できていること、出来ていないことが明確になる。
・発言する
会議の内容が理解できるようになったら、自分の意見を発言してみよう。新しいメンバーが最初に参加するときのような、勉強目的の場合を除き、会議に参加して発言しない人はいる意味がない。
自分が呼ばれる会議には、なんらかの呼ばれた意味があるはずなのでその意図を考え、自分に求められている部分で発言できるように準備してみよう。ポイントは、自分の意見や感想ではなく、議論の材料となる”事実”を述べることだ。
例:
根拠なく自分の意見を主張する。
たぶん、障害の原因はここにあるのではないでしょうか。
⇒理由がなく主観的な意見であるため、他の参加者の役に立ちづらい。
議論を前に進めるための事実を提供する
ログを確認したところ、XX時XX分にこのようなエラーが出力されていました。
⇒他の参加者全員に役に立つ、利用可能な”事実”。
・要約する
発言にも慣れてきたら、要約することに挑戦してみよう。
議論が白熱し、さまざまな方向に向かって広がったあと、結局どうなったんだっけ?ということは往々にしてある。そんなときにあなたが「今の話は、○○だと理解しましたが、正しいでしょうか?」と確認してくれることで、その場の誰もが共通認識を持つことができる。
要約し確認することは自分の理解を深めるのみならず、会議に参加している全員に貢献することにもつながるのだ。
・ホワイトボードを使う
処理フローやデータの関係性など、口頭で議論するには複雑な内容が議論されているときには、要約することとあわせて、ホワイトボードを使って図示してみよう。
これも、要約することと同様で皆の共通認識をあわせる手助けになるし、以後、参加者はホワイトボードを注視しながら議論を進めることになるので、あなたは会議で重要な存在となる。
ホワイトボードを書くのは慣れないうちはなかなか難しいが、だからこそ、どんどん挑戦して早めに身につけよう。
まとめ
会議で存在感を発揮し、うまく振舞うことが出来れば他のSEを一歩リードすることができる。
また、クライアントや現場が変わったとしても、世界から会議がなくなることはない。このスキルや考え方は一度身につければ、どこへ行っても通用する普遍的なものなのだ。
新人SEには難しいと思われがちだが、会議への積極的参加を早めに身につけることは、今後のビジネス人生にも大いに役に立つ資産となるだろう。
コメントを残す