中堅男性SEに聞く外資系ソフトウェアベンダーの仕事~SEインタビューNo.2~

 

現役のSEに、SEの仕事についてインタビューするこのシリーズ、二人目にお話を伺ったのは、外資系の大手ソフトウェアベンダーの入社7年目、社会人暦12年の男性SEのBさんです。

 

 

Bさんのプロフィール

入社前のことを教えてください。

大学では経済学を学んでおり、バリバリの文系でした。ご多分にもれず、学生時代は遊び呆けていましたね(笑)。そんな私が最初に選んだ就職先は、当時まだ小さかったWebサービス系の会社でした。そこではサーバの設定からプログラミング、画面デザインの調整まで全て自分ひとりでやらなければならなかったので、文系でまったく知識の無かった私は、当時は相当苦労しましたが、お陰でかなり鍛えられました

そこで5年間働いた後、転職サイトのエージェント経由で現在の会社に転職しました。

 

趣味・休日の過ごし方を教えてください。

妻と息子がいるので、休日は家族と過ごしています。キャンプが好きなので年に1~2回は家族で山に行きますね。仕事関係の人とは、プライベートでも仲良くさせていただいていて、互いの家族を交えてバーベキューをしたりして過ごすこともあります。

 

担当業務について

どんなお仕事をなさっているんですか?

自社のソフトウェアの技術営業を行っています。新規のお客様への営業も行いますし、ソフトウェアを導入してくださっている既存のお客様へのサポートも行っています。新しいシステム構築プロジェクトに、ソフトウェア製品の導入支援の役割で参画させていただくこともありますね。

 

現在は大手の企業様に向けての提案が多いですが、前職の経験もあって、広く浅く様々な種類のシステムの経験があることが自分の強みだと感じています。

 

仕事のやりがいを教えてください。

お客様と自社の双方にとって有益な提案をすることに、とてもやりがいを感じています。それが出来たときに、はじめて自分の価値を感じられるからです。正直に言って、自社の製品があらゆるシーンで常にベストな選択とはいえません。だからこそ、どうやって顧客のIT戦略に上手くマッチさせていくかという部分にやりがいを感じます。

 

最終的には自社の製品を使っていただくことが目標なのですが、そこにどう顧客の視点を取り入れるかというところが難しいところです。

 

どんなときにモチベーションがあがりますか?

やはり、一番はお客様に製品の導入を決めていただいたときですね。多くの場合は、顧客内での運用が落ち着くまでの導入支援もさせていただくことになるので「このプロジェクトを絶対成功させよう!」という気持ちになります

 

逆に、さがるのはどんなときですか?

飽きっぽいので、ずっと同じやりかたで仕事をしているとモチベーションが下がってきますね。自社の競合の製品は勿論ですが、業界全体の流れを捉えて、顧客をリードするような新しい提案ができるようにしたいですね。

 

最も大変だった経験を教えてください。

大手のお客様で、システム更改を機に製品を導入していただいたのですが、システムのリリース直後から弊社の製品が絡んだシステムトラブルが頻発して、連日昼夜問わずに対応を行ったことですね。肉体的に辛かったことは勿論ですが、信頼して導入を決めてくれたお客様を失望させることが何よりもつらかったです。

 

結局、1年以上ぼろぼろになりながら働きました。身体も心もつらくなっていたので、逃げ出したくなったこともありますが、最終的にはなんとか収束させることができました。その後、お客様から「色々大変だったがBさんが最後まで付き合ってくれて感謝している。次の案件もあなたに入って欲しい」と言っていただけた時には、全ての疲れが吹き飛び、この仕事をやっていてよかったと、心から思えました。

 

われながら単純だなと思いますが、今となっては良い思い出です(笑)。

 

 

 

転職を考えたことがありますか?

正直に言うと、あります。一度、転職しているのでキャリアチェンジにはそれほど抵抗はないですね。ただ、今の会社でまだやりたいことが残っているので、まずはそれを達成してから考えたいと思います。

 

 

SEに就職を決めた決め手は何ですか?

正直、それほど強い思いがあって就職したわけではありませんでした。ただ、ものづくりが好きだったことと、先進的な取り組みが出来そうだったことは魅力的に感じましたね。他には、就職活動の中で、他にも専門商社からも内定をいただいていましたが、「手に職が付きそう」という安易な理由で今の仕事を選びました。

 


 

まさに脂の乗った30代という表現がぴったりの、Bさんのインタビューをご紹介しました。最初はエンジニアとしてバリバリ自分で手を動かしていたBさんが、今は技術営業という仕事で活躍されているのをみると、SEのキャリアの可能性を感じますね

 

本稿で紹介した内容が、IT業界でSEに興味を持っている就活生の皆さんや、SEの仕事をもっとよく知りたいと考えている読者の皆さんの参考になれば幸いです。

 

こんな観点でインタビューして欲しい、こんな情報も公開して欲しいというご要望があれば是非コメントください。

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