現役のSEに、SEの仕事についてインタビューするこのシリーズ、七人目は独立系のソフトウェア会社で衣料メーカー向けシステムの開発に携わる若手男性SEのGさんです。
Gさんのプロフィール
入社前のことを教えてください。
IT系の専門学校に通っており、Web系のプログラミングやデザインを学んでいました。当時学んだことは今の仕事に活かせていると思います。
この業界は、変化は早いですがその中で土台になる部分は共通点が多いです。
例えば、プログラミング言語で言えば、世の中に沢山ありますが、一つの言語をしっかり学んでおけば、考え方など使いまわせることも多いです。
趣味・休日の過ごし方を教えてください。
休日は家でごろごろしていることが多いです。寝だめできるタイプ(?)なので、休みの日に好きなだけ寝つつ、DVDなどを見てのんびり過ごすのが至福の時間です笑。
最近はAmazon Primeに加入したので、ひたすら、PrimeVideoを楽しんでいます。
担当業務について
どんなお仕事をなさっているんですか?
衣料系のメーカー様向けのWebサービスの提供を行っています。勤務形態としてお客様先に常駐しているため、お客様のユーザ部門の方とのコミュニケーションもとりやすいです。
そのため、ニーズを吸い上げることもしやすいですし、自分の作ったものが使われているところを直接見れるのは嬉しいですね。
仕事のやりがいを教えてください。
私の担当しているシステムは、規模は小さいですが、その分、自分の裁量は大きいです。そのため、自分の意見がお客様のシステムに与える影響も大きく、とてもやりがいがあります。その分、ITのプロフェッショナルとしての責任感も強く感じています。
どんなときにモチベーションがあがりますか?
自分が開発に携わったサービスがTwitterやFacebookなどのSNSでコメントされているのを見ると非常に高まります。毎日の通勤電車の中で、チェックするのが日課になっていますね笑。
自分が作ったものが誰かに使われていて、喜ばれているということが一番のモチベーションです。
逆に、さがるのはどんなときですか?
人とのコミュニケーションが少ないと、モチベーションが下がっていくのを感じます。
今だから気付きましたが、システムただ作るだけ、というのではなく、やはり人と一緒に作り上げて、それを誰かに使ってもらう、という経験が自分のモチベーションの源泉になっていると思います。
最も大変だった経験を教えてください。
最も大変だった経験かどうかはわかりませんが、何でも一人でこなさなければならないという状況は、慣れるまではとても大変でした。私たちのチームは仕事の規模が小さめなこともあり、基本的には1~2名のチームでシステムの提案からリリースまでを行います。
入社したばかりの頃は先輩がついて教えてくれましたが、すぐに放り出されて、右も左もわからない状況でお客様に提案に行って怒られて。。。今となっては当時の経験が自分の血肉になっていることを感じますが、当時は本当に大変でした。
乗り越えられたコツは、「自分に出来ることを真摯に対応する。」ことだと思います。お客様に対して、経験が十分でない当時の自分に何が出来るかということをよく考えたことを覚えています。
私が出した結論は、正直に行動すること、そして、とにかく早く対応する、ということでした。失敗しても直ぐに挽回するための動きをしようと、必死に行動しました。
最もうれしかった経験を教えてください。
これも、最も大変だった若手の時期の経験なのですが、お客様の担当の方に褒められたことが最もうれしかった経験です。
何か、特別よい仕事をしたというわけではないと思うのですが、あるときお客様との飲み会があって、その場で「最初は酷かったが、最近はよくなってきた」ということを言っていただいたときは、酔っていたこともあり、こみ上げてくるものがありました。
厳しい方で、めったに人を褒めたりしない方だったので、本当にうれしかったですね。ただ、その言葉の後に、至らない点のご指摘を山ほどいただきました笑
転職を考えたことがありますか?
実は、現在進行形で検討しています。お客様の業務改善を一緒に検討させていただくうちに、さらに上流の部分を仕事にしたいという想いが出てきました。
現在の業務はシステム開発がメインですが、将来的にはシステムコンサルティングをやってみたいと考えており、今のプロジェクトとの調整をしつつ、転職の準備を進めています。
今後やってみたい仕事を教えてください。
自分からの提案で、お客様のサービスを作ることをしてみたいです。
今の仕事では、基本的にお客様がシステム化計画を立ち上げ、その計画をもとに、要件定義の部分から携わることが多いのですが、今後は顧客戦略に対して提案するような仕事をしていきたいと考えております。
先の質問でも回答しましたが、より上流の工程に携わっていきたいですね。
SEに就職を決めた決め手は何ですか?
学生時代から単純にプログラミングを作ることも好きでしたがそれ以上にそれを人に使ってもらってフィードバックをもとに改善していくというプロセスが好きでした。SEの仕事はまさにそういった部分が重要な仕事ということをきいて、自分に合っていると思いました。
IT業界の中で会社を選ぶときに重視したポイントは、出会った先輩が魅力的で一緒に働きたいと感じるかということです。
勿論、オフィスの場所や残業の量は大いに気にしていましたが笑。
SEの仕事を経て、将来的にはシステムコンサルティングの仕事をしたいというビジョンを語ってくれたGさんですが、それを夢では終わらせず、しっかりと実現するという意気込みを感じさせる取材でした。
GさんのようにSEからシステムコンサルティングの仕事に進むケースは意外と多く、システムコンサルタントは、SEのキャリア・パスの一つです。
本稿で紹介した内容が、IT業界でSEに興味を持っている就活生の皆さんや、SEの仕事をもっとよく知りたいと考えている読者の皆さんの参考になれば幸いです。
こんな観点でインタビューして欲しい、こんな情報も公開して欲しいというご要望があれば是非コメントください。
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