皆さん、IMEのユーザ辞書機能は利用しているでしょうか。日本語は音を入力してから、適切な漢字(あるいはカタカナ)に変換する、というプロセスがあるため、英語で文章を書くよりも手間がかかる一面があります。
しかし、日本語特有の「変換」という作業を逆手に取り、辞書に予めよく使う単語や文章を登録しておくことによって、特別なツールを使わずとも文章入力の生産性を高めることができます。
この記事では、辞書登録を使いこなすための参考として、IMEのユーザ辞書に登録しておくと便利な単語の例と、実際に私が登録している内容を紹介します。
IMEに登録しておくと便利な単語
メールの冒頭挨拶
・平素は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
・いつも大変お世話になっております
・いつも弊社サービスをご利用いただきありがとうございます。
・毎度お引き立ていただきありがとうございます。
メールの返信によく使う文章
・ご連絡いただき、ありがとうございます。
・承知いたしました。
・先日はご来社いただきありがとうございました。
メールの結びに使う文章
・以上です。よろしくお願いいたします。
・なにとぞよろしくお願い申し上げます
・ご多忙のところ恐縮ですが、ご返答いただければ幸いです
議事録やメモ、連絡時によく使う単語
・日時
時刻 : 12:00、13時、PM3時、など
曜日 : (月)、月曜日、など
・記号
矢印 : ↑、⇒、↔、など
四角、丸、三角:□、◆、△、○、など
区切り線:~~~~、——-、など
・専門用語
モジュール、スケジュール、マイルストーン
プログラム、ユニットテスト、見積もり、工数
など。(業界や職種により異なると思います)
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ユーザ辞書の登録例
上記のような文章を実際にユーザ辞書に登録するとして、どんな読みで登録すると使いやすいでしょうか。人それぞれで使いやすい方法は異なると思いますが、参考までに私の登録方法を紹介したいと思います。
まずは、連絡や議事録など様々な場面で活躍する時刻です。私は日本語のメールでは24時間表記を好んで使っているので、頭の数字2文字で変換できるように登録しています。全角→半角といちいち切り替えなくて良いことが非常に便利です。また、30分刻みで登録してあることも工夫のポイントです。
よく利用する定型文は、「@+先頭の1~2文字」というルールで登録しています。メールの冒頭、締めの挨拶や、よく使う表現などは一々入力せずに辞書登録して使っています。アットマーク(@)を読みに含めることで、誤変換を防ぐ工夫をしています。
個人情報も、入力の機会が多いので辞書登録しています。こちらも、「@+入力したい情報」というルールにしています。毎回、入力する手間を省くことができるだけでなく、入力間違いを防ぐという効果もあります。住所や携帯番号、部署名などを入力しておくと便利ですね。
記号も同じルール(@+先頭1文字)で登録しています。実は、「まる」と「@ま」では1キーの差しかないですが、頻繁に使う記号なので塵も積もれば、の精神で登録しています。
日時の連絡などでよく使う曜日の記号については、曜日を表す英語の頭文字で変換できるように設定しています。FridayやWednesdayなどですね。
その他に、よく使う専門用語や表現については、略称2文字、例えば、Michakushu(未着手)、Statusなどで変換できるように設定しています。こういった明確にルールのない単語に関しては、あまりたくさん登録しても使いこなすことが難しいため、頻繁に使うものに絞って登録し、時々見直しを行うことが大切だと考えています。
いかがでしたでしょうか。
業務上、メールやドキュメント作成などで、文章を書く機会が多い人ほど、辞書登録による生産性向上の恩恵を大きく受けることができます。自分なりに工夫して、ユーザ辞書を使いこなしましょう。
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