親和図法(KJ法)~2分でわかるSE用語集~

 

本稿では親和図法(KJ法)について、2分で読めるボリュームに要約して紹介する。

 

 

1.親和図法とは

たくさんの意見やアイデアを似たもの同士で集めることによって、整理分類するための方法であり、未知の分野や新しい問題について考える際のアイデア出しを円滑にすすめるためのツールである。

 

例えば、ブレスト(ブレーンストーミング)で出たアイデアを付箋などでホワイトボードに貼り付け、近い意味のもの同士を集めてラベリングすることで本質的な意味を考えることに役立つ。

 

図. 親和図法のイメージ

 

 

2.親和図法の使い方

1.テーマを決める

何について議論するのかを定める。例えば、「○○システムの品質を改善する方法」であったり、「△△△分野への新規参入を成功させる鍵」のような具合だ。

 

 

2.関係者を集めアイデアや意見を幅広く収集する

参加者からアイデアや意見をできるだけ多く収集し、カードや付箋など、後で動かしやすい形で書き出していく。この時点では重複や粒度はそれほど気にせず、個人ワークとして個々人が思いついたものを書き出していく

 

 

3.意見を整理分類する

収集して書き出したアイデアのうち、内容が重複しているものやニュアンスが似ているもの同士をまとめる。このステップではグループで作業を行い、難しい表現などはアイデアを出した人が説明するなどして全員のイメージが統一されるようにする

 

 

4.分類した塊をラベリングする

分類した塊を、「一言で表すと何か」という言葉に置き換えてラベリングする。これを行うことにより細部から抽象化した、一段階高い視点の意味を見つけ出すことができる。また、この作業もグループで議論しながら行う。

 

親和図法は概要から詳細へ落とし込む方法ではなく、細部を複数集めて抽象化することにより、大きなくくりの中での意味を見つけ出す方法である。特に、ゼロから新しいことを考えたい場合や、沢山の観点からの意見やアイデアが必要な局面で有効なツールである。

 

 

3.まとめ

  • 親和図法(KJ法)は沢山の意見やアイデアから本質を導くためのツール
  • ブレストや未知の分野に関する議論を行う際に有効
  • 親和図法(KJ法)は細部を集めて概要をつかむために有効

 

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