ビットコインなど仮想通貨の分裂(ハードフォーク)の仕組みについて初心者の人でもわかりやすいようやさしい図解で解説するシリーズの第2回は、「なぜハードフォークがあるとコインが貰えるの?」です。
なぜハードフォークがあるとコインが貰えるの?
第1回ではコインの分裂(ハードフォーク)の仕組みを解説してきましたが、ここからはなぜ、ハードフォークが行われるとコインが貰えるのか、という事を説明していきます。
ハードフォークが行われるとブロックチェーンの台帳がコピーされることは説明しましたが、実はこのブロックチェーンの台帳では、誰がコインをいくら持っているか、という情報を保持しています。例えば、下図の例では、ビットコインのブロックチェーン台帳を記録しています。アドレスA~Cというのは、ブロックチェーン上のコインの在り処を示すもので、それぞれに持ち主がいます。アドレスはそれぞれ幾らコインが入っているのかが、わかるようになっています。
この例では、アドレスAの持ち主(仮にAさんとします)は250BTCを持っている、という情報がブロックチェーンの台帳に記録されいるということになります。
このため、台帳がハードフォークによってまるごとコピーされると、この情報も一緒にコピーされることになります。BTCがハードフォークされてBCHが生まれる例で見てみましょう。
先に見てきたように、Aさんが持っていた250BTCは、BCHのブロックチェーン台帳にもコピーされてAさんは250BCHを手に入れることができました。
先に見てきたように、ハードフォークによって新たに誕生したコインは元のコインとは別のブロックチェーン台帳を持っているため、BTCとBCHの取引やは別々のものとして扱われます。
このように、ブロックチェーンの台帳がまるごとコピーされることが理由で、ハードフォークが行われるとハードフォーク元となったコインのアドレスを管理している人が新しいコインを受け取ることができます。受け取ったコインは取引所などで売買が可能となり、勿論、すぐに売却することも可能です。(本当は別の場所で調整されているのですが)元のコインを持っていた人にとっては資産が増えるありがたいイベントと捉えられている場合が多いですね。
次回の第3回では、「なぜ取引所によってフォーク後のコインへの対応が違うの?」を解説していきます。
↑高額な仮想通貨を安全に保管するためにはハードウォレットの利用が一番です
目安として仮想通貨の資産が30万円を超えたら、頻繁に売買しない通貨はハードウォレットに入れておきましょう。2018年1月に発生したCoincheckのNEM流出事件のような危険から自分の資産を守ることが出来ますし、ハードフォークがあった場合にも、ハードウォレットにあればフォークされたコインを後から確実に受け取ることが可能です。Nicolは色々と検討した結果、Ledger Nano Sを利用しています。
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