本稿ではシーケンス図について、2分で読めるボリュームに要約して紹介する。
1.シーケンス図とは
シーケンス図とは、プログラム間(クラスやオブジェクト間)の処理の流れを時間軸で視覚的に表現するための図である。ある処理が、どのクラスから呼ばれるのかという親子関係や、その処理がどのタイミングで終了するのかといったことを示す際に有効だ。
図. シーケンス図
シーケンス図はソフトウェアの統一モデリング言語(UML)の1つであり、身に付けておくことで、どこの現場でも活用することができる。
2.シーケンス図の特徴と作成のポイント
処理間での呼び出しの関係を時系列で表す場合に有効
一つのプログラム(クラス)内で完結するシンプルな処理であれば、シーケンス図を作成するメリットは少ない。条件分岐やループ処理など複雑な処理があっても、クラス間の関連がない場合などは、フローチャートなど別のUMLを利用しよう。
一つの業務処理に対して一つ作成する
シーケンス図は一つの処理に対して一つ作成するようにしよう。
例:
「ユーザ管理画面からのユーザ登録/削除/修正」に対して作成する。
「ユーザ管理画面からユーザを削除する」に対して作成する。
×の例では、シーケンス図が複雑化して処理の流れを追うことが難しくなってしまう。
粒度が細かすぎる処理は分離する
資料の中で処理の粒度を統一し、あまりに細かい処理は分離するなどの工夫を行おう。
3.まとめ
- シーケンス図は処理間の関連を時系列で表現したい場合に使う。
- シーケンス図はIT業界では汎用的に使えるUMLである。
- 一つの処理に一つのシーケンス図を作成し、記載の粒度は資料中で揃える。
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