本記事ではKuCoinに新規登録して、ETH(Ethereum)でKCS(KuCoin Shares)を購入する方法を紹介します。
なぜ今KuCoinとKCS(KuCoin Shares)が熱いのか?
Binanceが2018/1/6より新規ユーザの登録を停止しています。1/8現在、新規登録を再開したようです。一時的とは思いますが、その影響で、海外取引所で売買したいユーザは別の取引所に流れることになります。海外の取引所は複数ありますが、アルトコイン(や草コイン)の売買に熱心な層が注目している取引所が上海の仮想通貨取引所である「KuCoin」です。
KuCoinでは、持っているだけで配当金がもらえ、取引高に比例して受け取ることができる配当金が増える、という面白い特徴を持ったトークンを取り扱っています。これがKuCoin Shares(KCS)です。
NicolがKCS(KuCoin Shares)に注目した理由は以下の図のとおりです。
図解. KuCoinとKCS(KuCoin Shares)に期待が持てる理由
さて、Nicolは昨年度、リスクを鑑みて仮想通貨資産のほぼ全てをBTC(BitCoin)とETH(Ethereum)で保有していました。しかし、昨今のアルトコイン台頭を受け、仮想通貨のポートフォリオをもっと分散したい(※)と考えていたところに、面白いトークンの存在を知り、まずは試し!ということで挑戦してみることにしました。
※なぜこのような考えに至ったのかは今度、記事にしたいと思います。ちなみに、仮想通貨がNicolの投資のポートフォリオに占める割合はそれほど多くはありません。
KuCoinの特徴
KuCoinはいま勢いのある海外の仮想通貨取引所です。KuCoinの特徴は以下のとおりです。
取引手数料 | 0.1% (トークン保有による割引で最大0.07%まで割引) |
取扱銘柄 | 70種類以上 (2018/1時点) |
本社所在地 | 上海 |
ハードフォーク対応 | 全てのコインのハードフォークに対応と発表 |
日本語対応 | 対応済み |
独自トークン | 有り KCS(KuCoin Shares) |
ホワイトペーパー | https://assets.kucoin.com/kucoin_whitepaper_en.pdf |
手数料の安さや取扱銘柄の多さも去ることながら、Nicolが特に面白いと感じた点は
・ホワイトペーパーでロードマップが公開されていること
・独自トークンであるKCSの存在
です。
ホワイトペーパーでロードマップが発表され、それに沿った経営を行っている点については、取引所の運営の健全性を示す一つの指標であり、取引所の将来性にとってプラスの要素と捉えています。また、運営チームは、独自トークンのKCS(KuCoin Shares)を保有しており、KuCoinの取引量が増加することが彼ら自身の利益にもなるため、これも取引所の運営をしっかり行うことを促す要素になります。
KCS(KuCoin Shares)の特徴
KCS(KuCoin Shares)は、KuCoinが発行しているトークンで、以下のような特徴があります。
正式名称 | KuCoin Shares |
略称 | KCS |
総発行量 | 2億KCS |
保有特典 | 1.1,000 KCS以上の保有で取引手数料が割引(最大30%) 2.KuCoinの利用手数料の50%をKCSの保有割合に応じて毎日配当 |
ロックアップ | 1億KCS [内訳] 3,000万KCS : 2019/9/2まで(コンサルタント、エンジェル投資家保有) 7,000万KCS : 2021/9/2まで(創設者保有) |
公開日 | 2017年9月2日 |
バーン | 4半期ごとに、取引手数料の10%相当額を運営側でバーン(破棄)する |
以下ではわかりづらい点、面白い点を解説していきたいと思います。
1.KCSの保有特典
KCSには2つの保有特典があります。どちらも、持っているだけで適用され、多くトークンを保有しているほど大きな特典を得ることが出来ます。
特典1.取引手数料の割引
KCSを保有していると、KuCoinでの取引手数料が割引になります。ただでさえ安い取引手数料が、1,000 KCS以上の保有で段階的に割引となり、最大なんと30%もの割引を受けることが可能です。
特典2.配当金がもらえる
KuCoinでは、取引所で発生した手数料総額の50%相当を、KCSの保有割合に応じて配当しています。配当は仮想通貨で支払われますが、取引高の大きかったコインで毎日配当されるため、以下のようなメリットが有ります。
・自然と通貨分散投資を行うことが出来る
投資対象が自然と分散されるため、複数の通貨を保有することになり、ポートフォリオ効果(投資対象を分散することでリターンをそのままにリスクを低下させること)を得ることが出来ます。
・自然と時間分散投資を行うことが出来る
毎日コイン受け取るため、ドルコスト平均法(少しずつ投資することで取得単価を安定させること)の恩恵を受けることが出来ます。
・人気のある通貨で配当を受け取ることが出来る
人気のある通貨で配当を受け取ることが出来るため、受け取った草コインが開発中止で無価値になる、などといったリスクが低いです。また、取引高が高いコインは流動性も高いため、リスクが少なくなります。
・KCS自体も対象に含まれているため、複利効果が期待できる
配当でKCSを受け取った場合、次回以降に配当を貰える割合が大きくなります。これによって、保有してほったらかしておくだけでどんどん貰える配当金の量が増えていく複利効果が期待できます。
2.KCSのロックアップ枚数と期間
KCSにはロックアップ期間が設定されています。ロックアップとは、創設者や初期の投資家が保有しているトークンを売ることが出来ない期間です。これは、我々のような投資家を保護するために設けられているもので、創設者や初期の投資家が大量に保有したトークンが一気に売却されることで、価格が下落することを防ぐ意味があります。
KCSでは、エンジェル投資化やコンサルタントが保有する3,000万枚が2019年9月まで、創設者メンバーが保有する7,000万枚のトークンが2021年9月までロックアップ期間となっています。
これにより、2019年までは大口の売却が少ないだろう(=値崩れが無い)ということ、創設者グループが4年間は取引所の運営を健全に行う動機があることを示しており、投資対象としてプラスの要因です。
3.KCSのバーン
KCSでは、四半期ごとに取引所の手数料総額の10%相当額のKCSを運営が買い上げ、破棄していきます。これをバーンと呼びます。
運営がバーンを行う理由は、KCSの保有を投資家に促すためであり、バーンが行われるとトークンの流通量が減少するため、価格に上昇圧力がかかります。これは、KCS保有に対するプラス要因になります。
アカウントを登録する方法
ここでは、KuCoinでアカウントを登録する方法を紹介します。
1.アカウント登録
まず、公式サイトから[新規登録]をクリックします。
登録情報入力のフォームが表示されるため、必要事項を入力して[次]をクリックします。
[初代コード]は招待コードですが、招待された側に利益のあるコードはないため、特に何も入れなくても構いません。もし、この記事が役立ったと感じていただけたら、Nicolの招待コードである「7PaNJy」を入力していただけると嬉しいです。コードを入れて登録者が損をすることはありません。
入力したメールアドレス宛に認証メールが送信されます。
登録画面に表示されたようにgmailで受信すると迷惑メール扱いとなり、自動で振り分けられてしまう場合があります。メールが見つからない場合は迷惑メールフォルダを確認してみましょう。
メールの確認URLをクリックするとログインされ、下記のようなダッシュボード画面が表示されます。これで、アカウント登録は完了です!
2.2段階認証の設定
アカウントの作成はここまでの手順で完了ですが、セキュリティ強化のため、2段階認証を設定しておきましょう。
ログイン後、左側のメニューにある[グーグル2-ステップ]から、QRコードを表示しモバイルのGoogle Authenticatorアプリで読み込みましょう。
Google Authenticatorのダウンロード
Androidの場合
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2&hl=ja
iPhoneの場合
https://itunes.apple.com/gw/app/google-authenticator/id388497605
取得したコードを右側の入力ボックスに入力し、[提出]をクリックします。
以下の画面が表示されたら2段階認証の設定は完了です。
ETHでKCSを購入してみた
これまでに記載したような点に魅力を感じ、KCSに興味を持ったNicolは早速、ETH(Ethereum)でKCS(KuCoin Shares)を購入してみました。KuCoinでは、日本の取引所のように直接日本円を入金して、それで仮想通貨を購入することは出来ません。KCSを購入するためには、BTCやETHなど別の仮想通貨を入金して、その通貨を使って購入する必要があります。
まずは、ログイン後に左側[概略]メニューからずらりと表示される取扱通貨の中からETH(Ethereum)を探し出し、[入金]をクリックします。
KuCoinのETHウォレットへの入金アドレスが表示されるので、控えておきましょう。
取引所のウォレットのアドレスがわかったので、自分のETH(Ethereum)のウォレットから送金を行います。NicolはETH(Ethereum)の管理にはMyEtherWalletを利用しています。
MyEtherWalletの登録方法・使い方はコチラ↓
無事に取引所のウォレットに入金ができたら、ETH(Ethereum)でKCSを購入してみます。
上部のメニューから[マーケット]をクリックします。通貨リストが表示されますが次に、内側のメニューの上部にある基準通貨で[ETH]を選択します。ここで選択した通貨を使って、下のリストにある通貨を売買することになります。BTCなどを入金した場合は、それに合わせて基準通貨を選択しておきましょう。
リストの中から[KCS/ETH]を探し、クリックします。
取引画面が表示されます。チャートや買い板/売り板など多くの情報が表示されていますが、操作が必要なのは画面右下の売買メニューです。
※Google Authenticatorの入力を求められる場合があるため、その場合は入力しましょう。
KCSを購入する場合には、買取 KCSのメニューで買取金額と数量を入力し、緑の[買取]ボタンをクリックします。
買取価格はベストプライスとして、自動的に最安値を表示しているため、その値段をクリックすれば自動的に補完してくれます。自分で計算したり調べたりする必要はありません。
数量についても、保有している基準通貨(この場合はETH)の量に応じて自動で計算してくれるので、入金した全額を使って購入する場合には、表示されている数字をクリックして補完すればよいでしょう。
無事に購入ができると、[概略]の画面でKCSの保有数量が表示されます。これから、毎日の配当が楽しみですね。
しばらくホールドしてみようと思います
分散投資の基本はドルコスト平均法とバイアンドホールドです。今回は1ETHという額を一度に投資しましたが、今後は様子を見つつ、少額を少しずつ積み立てていこうかと思います。KCSに限らずですが、価格の上下に一喜一憂せず、のんびりと長期的にホールドしていこうと思っています。
今は上昇基調ですが、仮想通貨の投資は特にボラティリティ(価格の変動幅)が大きく、リスクも大きいです。また、KuCoinは上海の取引所ということで地政学的リスクも大きいので、勢いのある取引所といえど、慎重に使っていきましょう。
コメントを残す