ブロックチェーン~2分でわかるSE用語集~

本稿ではブロックチェーンについて、2分で読めるボリュームに要約して紹介する。

 

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、ビットコインを成り立たせるための根幹となっている技術であり、ナカモトサトシ氏が2008年に論文で発表した。

 

その後2009年よりビットコインの運用が始まるとともに、ブロックチェーン技術も世に広まり始め、2017年9月現在ではその特徴から、金融分野や契約など幅広い分野への応用が検討され始めている

 

仮想通貨そのものと混同される場合があるが、ブロックチェーン自体は仮想通貨を支える技術である点には注意が必要だ。

ブロックチェーンの特徴

ブロックチェーンには以下のような特徴があり、それゆえに革新的な技術として注目を集めている。

 

・改竄が難しい

・データの透明性が高い

・不正を行いにくい

 

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンが上記のような特徴を持てるのは、次のような仕組みの上に成り立っているからである。

 

データをネットワークの参加者で分散して管理する

分散データベースと呼ばれる技術を用いて、データを一箇所に集中させない仕組みになっている。

 

トランザクションの正当性をネットワークの参加者で承認する

トランザクションとは例えばビットコインの取引一つ一つをさしており、不正な取引が行われていないことをネットワークの参加者が承認することで取引を履行可能となる。

 

データの変更はネットワーク参加者のうち誰かが行う

取引ごとに、ネットワークの参加者の誰かがデータ変更の権利を得て、その人がデータの変更を行う。権利を得るための作業をマイニングと呼び、例えばビットコインであれば複雑な問題を解くことによって権利を獲得できる。

 

特定のものだけが変更権限を持たないことから不正を働きにくい。

データの変更は他の参加者の承認を得る事で反映される

データ変更の権利を得た人が不正を働かないように、他の参加者が承認した場合のみ変更が反映される。

 

これらの仕組みによって、従来は管理者に一極集中していた権限と情報を、参加者同士で監視しあう事で不正が起きにくい仕組みを実現している。

 

まとめ

ブロックチェーンは複雑だが、今後非常に注目されることになるだろう技術である。ITに携わるものとして最低限、その概要と特徴をおさえておこう

 

今後はブロックチェーンの業務システムへの応用も益々広がってゆく事が予想される。SEとしての付加価値を高めるためにも、機会があれば積極的に触って、勉強しておこう。

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