自分にあった自己研鑽の方法を探そう
本記事では、自己研鑽の方法と、それぞれの方法で効果をあげるために注意すべきポイントについて紹介します。
そもそも、「自己研鑽」とはなんなのでしょうか?
自己研鑽:
自分自身のスキルや能力などを鍛えて磨きをかけること。
出典:Webilio日本語辞書
つまり、今より成長しよう!ということですね。自己研鑽の方法は一つではなく、自分に合った方法も人それぞれです。自己研鑽を考えるときには、自分にあった方法で、時には複数の方法を組み合わせてバランスよく研鑽することが肝要です。特に、これから社会人として活躍を目指す新入社員の皆様にも、自分を成長させて周囲の同期と差をつけるために、ぜひ読んでいただきたい内容です!
自己研鑽をするための4つの方法
自己研鑽の方法は様々ですが、ここでは代表的な自己研鑽の方法4つと、その注意点を紹介したいと思います。
1.まずは任された仕事に打ち込もう!
OJTとして、現在携わっている業務に真摯に取り組むことは、自分を高めるために非常に重要です。
OJT(On-the-Job Training)とは、職場で、実務を通じて行う従業員教育のことです。OJTは実践的な力が身につく非常に効果的な教育方法です。また、OJTは漫然と取り組むのではなく、以下のような点に注意することで、より効果的に自分を高めることができます。
OJTを効果的にするポイント1.自分で課題を設定する
業務上の目標に加えて、自分に対して独自に課題を設定してみましょう。同じ仕事の経験が長くなってくると、各局面でどういったポイントに注意が必要で、どういった問題が発生しやすいのかといった勘所ができてきて、業務効率が上がります。しかし、その反面で、知らず知らずのうちに仕事がマンネリ化しやすいという危険性もはらんでいます。
過去に類似の仕事に対する経験がある場合であればなおさら、自分で課題の設定を行ってあらたなチャレンジをしてみましょう。また、課題は可能な限り定量的で計測可能なものにして、必ず振り返りの評価を行いましょう。
参考記事:
OJTを効果的にするポイント2.第三者から評価をもらう
周囲のメンバーから、自分の仕事に対する評価(フィードバック)をもらってみましょう。きっと思わぬ気付きがあるはずです。
このとき、上司・部下・同僚といった様々な立場からの人間から意見を集めるようにすると、様々な確度から自分を客観視することに役立ちます。何より重要なことは、いただいた意見に対しては真摯な姿勢で受け止めることです。良い評価ばかりが貰えればよいが、自分を成長させる気付きは問題点の指摘から得られる場合が多いです。耳に痛い指摘であっても、相手が自分の為を思って与えてくれたものとして、前向きに消化しましょう!
第三者から自分の評価をもらって、次のよう考えが頭に浮かんだら要注意!
「この人は、私の行動の真意をわかっていない!本当は、あのとき私はXXX(心の中で言い訳)」
「この人は、自分のことを棚にあげて何を言っているんだ!」
「そんなの、言われなくても、既にわかっている自分の短所だ!」
このように、心の中で毒づいても自分にとっての利点は何もありません。悲観的に捉えすぎる必要はありませんが、そのように感じる人が存在することは確かな事実です。自分自身が考える「自分」も周囲から見た「自分」も同じく「自分」です。
多くの人にとって、人の意見を受け止めて自分を高めることは難しいことです。裏を返せば、第三者の意見に素直に耳を傾けられる人間は、他に差をつけて成長し続けることができます。謙虚に素直に、人の言葉に耳を傾けてみましょう。
自分の強みや特徴を分析するためには「ストレングスファインダー」が有効です↓
2.任された仕事の一歩外を手伝ってみよう!
今任されている仕事の一歩外側の仕事に触れて、チャンスがあれば手伝ってみましょう!なぜなら、今の自分の仕事が、その後に(あるいは、自分の前に)誰の手によって何に使われるのかを知ることで、より効率的に、ニーズに合った成果を出すことができるからです。
そのためには、現在の仕事を効率化して余力を作り出すことを意識してみましょう。そうして出来た余裕で、自分や、自分の周囲の人達の仕事を少し引いたて眺めてみましょう。自然と視野が広がり、大局的な視点で仕事を捉えられるようになります。
結果として、自分の仕事の仕方は的を得たものになるはずです。あなたの仕事が生み出す価値は高まり、そこから新たな経験や成長を得ることが出来るはずです。
[adsense]3.情報媒体から最新の情報取り入れ、学ぼう!
書籍やWeb、ニュース等の情報媒体からのインプットは自己研鑽に欠かせません。例えばSEであれば、最新のIT技術に関する動向は勿論のこと、顧客業界の動向についても目を光らせておくべきです。自分の強み・専門性を陳腐化させてしまわないように、情報を仕入れて鮮度を保っておくことが重要です。
仕入れた情報は、以下のような観点を持って整理することで効果的に活用できるようになります。
○自分の言葉で要約する
ニュース等は、ただ鵜呑みにするだけでなく、そのニュースが自分や、社会にどういう影響をあたえるのか、自分はそのニュースに対してどんな意見を持っているのか、ということを自分で考えて、自分の言葉で誰かに話してみることは情報を自分に定着させるために有効です。
そうすることにより、記憶に定着するだけでなく、ビジネスにおいて重要な「考える力」が養われます。くれぐれも、ニュースサイトに書いてある内容を、自分の意見がごとく吹聴することはやめましょう。一見すると情報に精通しているようですが、その実、中身が無い人間になってしまいます。そういう批評家は、しっかりと自分の頭で考えている人にはすぐに見抜かれてしまいます。
○実践する
書籍で紹介される素晴らしい仕事術の数々も、実践に繋がらなければ絵に描いた餅です。全てを必ず実践する必要はありませんが、どんな偉大な本であっても、そこから学んだ内容を自分の人生に活かせなければ意味がありません。学びをどう実践するのか、と言うことまで考えて初めて自己研鑽になるのではないでしょうか。
当サイトで紹介している内容についても、一つでも良いので実践することで、自己研鑽に利用してみてください。そして、是非多くのフィードバックをいただければ幸いです。
○情報の背景を考える
情報化が進んだ現代において、情報が無いことで困ることは少なくなりました。しかし、反対に情報の奔流の中で、情報を取捨選択する力が必要となりました。自分で考えて真実を見抜く力、ともいいかえることが出来ますね。
何が事実で、記事を書いている人間の意図は何なのかということを考えながら読むことで、見えてくるものの幅が広がると思います。
○適度に切り上げる
価値の無い情報を隅々までインプットすることは時間の無駄です!途中まで読んだ本や記事であっても学ぶべきことが少ないと判断したら勇気を持って切り上げることが大切です。
そうすることで得られる「時間」は、多くの場合で”見逃してしまったかもしれない”情報よりも価値あるものになるはずです。
4.勉強会やセミナーで人と交流して新しい刺激を得よう!
勉強会やセミナーへ参加することは、そこで得られる情報は勿論のこと、講師や周囲の参加者など、人とのコミュニケーションを通じて刺激を受けることが、自己研鑽に繋がります。勉強会やセミナーは人脈作りにも使える非常に有効な機会ですね。
勉強会やセミナーに参加する場合には、いつもより少しだけ、主体的に行動することを意識してみましょう。貴重な時間を割いて参加するのですから、一方的に聴講するだけでなく、いつも以上に自分の意見を発信し、講師だけでなく、他の参加者の意見にも真剣に耳を傾けてみましょう。
自分の意見を発信することは、受講中に学んだ内容を咀嚼することにも繋がりますし、他の参加者に刺激を与えることにも繋がります。刺激を受けた他の参加者はきっとあなたにも良い刺激を与えてくれるはずです。
自己研鑽を行うときに注意するポイント
自己研鑽を行う際に重要な要素は「主体性」です。
ときどき、「学校の授業は社会に出たら役に立たない」という意見を持っている人がいますが、Nicolはこれは少し違うと考えています。
学校の授業を「社会に出たら役に立たない」と言う人は、学校の授業を、「社会に出て役立てられていない」のではないでしょうか。
主体的に学ぶ姿勢とは、「学んだことをどうやって自分の役に立てられるのか?」という考えを持って学ぶことです。
書籍やニュースなどのインプットがメインの自己研鑽では、特にこの点に注意して学習しましょう。セミナーに参加しても、受動的に漫然と講演を聞き流して、「役に立たない講演だったな」で終わってしまっては時間もお金も勿体無いです。インプットを行う場合も、自分の人生に役立てる方法がないかな、と頭の片隅に意識しておくことが重要です。
まとめ
本記事では、効果的な「自己研鑽」の方法と、注意点をを紹介しました。自己研鑽を行う方法は世の中に数多と存在します。ここで紹介したものが全てではありませんが、自分が成長しようと思えば、どんな経験も成長の糧に出来るのではないでしょうか。
「自己研鑽」は主体的で前向きな行動です。自分の未来をより良いものにするため、主体的に自己研鑽を行っていきましょう。
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