最強SEのタスク処理術 ~その3 タスクは一つずつ処理する~

人間の頭は並列処理が苦手

人間の頭は並列処理が苦手である。これは脳科学でも証明された事実であり、実に98%の人間はマルチタスクを処理することで生産性が低下することがわかっている。読者の皆さんも、複数の仕事を同時に頼まれて、どれから手を付ければよいのか意識を集中できず、結果として全てが中途半端になってしまった経験は無いだろうか。

 

中には複数の案件を並列にこなしているように見える人もいるが、彼らは仕事を並行してこなしているのではなく、順番を決めて一つ一つこなしているのだ。その順番が案件をまたいでいるため、周囲からはマルチタスクを器用にこなしているように見えていたのである。

物事は順番に進める

 

並列処理が苦手な我々はどうすれば良いのだろうか。答えは、直列に処理することを意識すればよいのだ。物事を順番に進めることで、一つ一つのタスクに集中できるようになり、全体で見たときの生産性が高まる。

 

これは、多量な情報の海に晒されている現代のSEにとっては予想以上に大きな効果を生むだろう。それほど、頭の中を複数のタスクが占めている状態の生産性は低いのだ。

 

ポイント

ずるずるやり続けない

すぐに終わると思っていたタスクに予想以上に時間がかかり、ずるずると他のタスクも終わらなかったと、言う状況は誰しもが経験があるだろう。

基本的には、予定していた時間内で終えられなかったタスクは、一旦そこでやめ、次のタスクに取り掛かるほうが良い。

 

今やっていること以外は頭の外に追い出す

現在着手しているタスク以外のことは基本的に頭の外に追い出し、考えないようにしよう。

 

タスクを頭の外に追い出し、不安の無い状態で一つのことに集中する。これが、ことタスク処理において人間が最もパフォーマンスを発揮できる状態なのである。

 

出来るだけ割り込みを少なくする

割り込みタスクの存在はゼロには出来ないが、少なくすることは出来るし、ある程度であればコントロールすることも可能だ。

 

例えば、15分単位で計画を立てていれば、誰かに相談のために声をかけられた際に、最悪でも「あと15分まって!」と返答できるはずである。そうすれば、急ぎで無い割り込みタスクはタスクの切れ目で受け取ることが出来る。

 

すぐに対応が必要なタスクの場合は、そのコマの中で余った時間は休憩や細々としたタスクの処理に充てるなどして上手く計画変更しよう。

 

計画に沿って進めることと、メリハリをつけることが重要である。

なぜなら、計画がないのは目標がないのと同じであり、メリハリなくだらだらとタスクをこなすことは自分の生産性を振り返る材料を失うことに繋がるからである。

 

まとめ

人間の頭が得意な直列処理に持ち込むことが、タスク処理の生産性を高めるコツである。

 

そして、タスクに取り掛かる際には、他の懸念事項を、意識的に頭の外に追い出し「そのタスクのためだけの時間」という意識を持つことが大切だ。

 

集中して仕事が出来る環境を作り生産性を高めることで、スピードアップすることで複数の案件を同時にこなせるだけの生産性が手に入る

結果的に、マルチタスクが出来ているような状態になるのである。

 

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