SEの仕事では、Inputも大切ですがそれと同等かそれ以上にOutputが大切です。そもそもOutputとは、「成果」とか「結果」という意味で、仕事をすることで生み出す価値とも言い換えられます。
SEの仕事におけるOutputは、多岐にわたります。SEのOutputとして、構築したシステムそのものの場合もあれば、提案書や報告書といった形で自分の仕事をOutputする場合もあります。そして、Outputするときには「発信力」が重要な要素となります。特に、人を動かしチームで大きな成果を出すためには「発信力」は欠かせない要素です。
なぜならば、プロジェクトを推進していく行動であったり、企画のプレゼンテーションにおいては、「発信力」が高いほうが、より多くの人に強い影響を与えて、自分の仕事を助けてもらい、望む方向に動いてもらうことができるようになるからです。
本稿では、発信力を高めるために重要な要素について考えてみたいと思います。
「発信力」の構成要素
知識
情報を発信するときには、発信する情報そのものに価値が無ければいけません。ではどんな情報に価値があるのかというと、一つは専門的な知識に基づいた情報があげられるでしょう。専門知識といっても、高度な学術性が求められるわけでは有りません。
SEであれば、例えば普段使っているソフトウェア製品に関する知識であったり、自社がシステムを提供している顧客の業界に関する知識だったりがこの専門知識にあたります。自分にとっては当たり前のことでも、知らない人からすれば価値のある情報であることは少なくありません。
権威
情報は「何を」発信しているかも大切ですが、「誰が」発信しているかも同様に重要です。「権威」というといささか大仰かもしれませんが、「信用」と言い換えてもいいでしょう。
あなたが普段から有益な情報を継続的に発信していれば、その信頼度は高まり、あなたが発する情報に皆が耳を傾けるようになるでしょう。反対に、どれだけ良い情報であっても、普段から質の高い情報を発信している人だと認知されていなければ、あるいは、発信者が匿名の情報であってはその信頼度は半減してしまいます。
情熱
人に何かを伝えるとき、情熱をもって伝えることで相手に「届く」情報となります。よく選挙の演説や、あるいは名プレゼンといったものは情熱(Passion)を感じるといわれますが、発信力を高めるためには、聴く人の心を動かす情熱が必要です。
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「発信力」を高めるために重要なこと
知識を最新化し、蓄積する
自分の専門分野に関して価値のある情報を発信するため、知識を蓄えましょう。価値のある活きた知識を得るためには、自分の経験から学ぶことと、他者の経験から学ぶことの両方が必要になります。そして知識は一度蓄えて終わりではなく、常に最新化を続けることが大切です。
自分の経験から得た学びを再利用できるものとするためには振り返りを行うことが重要です。他者の経験から学ぶことは、読書をすることで他者の経験を追体験したり、周囲の人と会話をすることでも可能でしょう。
継続して発信する
継続は力なりといいますが、自分の専門分野に関して継続して情報を発信し、周囲から認められる存在になりましょう。そうすることであなたの発信する情報は信頼度の高いものとなります。
さらに、その分野に関する相談があなたのところに来るようになるため、自然と最新の情報が集まります。それを続けることで信用の貯金がたまり、あなたという存在がその分野で認知され、その結果さらに情報が集まる。という良いサイクルをまわしていくことが出来るようになるでしょう。
自分の言葉で表現する
発信するときには、自分の言葉で表現することを意識しましょう。同じ体験をしたとしても、それを表現する言葉は人により異なります。誰かの受け売りの言葉では、人を説得することは難しいでしょう。
自分が情熱を持って話せるよう、自分の言葉で表現することが発信力を高めるためには必要です。
まとめ
- 知識を蓄えて価値のある情報を発信しよう
- 継続的に発信して、信用の貯金を積み重ねよう
- 自分の言葉で情熱を持って伝えよう
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