読者の皆さんはスキマ時間を有効に活用できているだろうか。自分なりの活用方法があると言う人もいれば、スキマ時間を活用すると良いのはわかってはいるんだけど、ついついぼーっと過ごしてしまう、と言う人もいるだろう。
本稿では、発生しがちなスキマ時間の使い方を、場面別に紹介する。取り入れることができそうなものがあったら、是非試してみて欲しい。
よく発生するスキマ時間と使い方
電車の中
電車での移動時間、特に通勤電車に乗っている時間は、多くの人が持っているスキマ時間だろう。通勤で毎日使うことや、比較的、時間が長く他にすることもないなどの理由から、有効活用できている人と、無駄にしてしまっている人で差が出やすい部分だ。
○スキマ時間の特徴
- 混雑している場合が多い(身動きが取れないほどの場合も)
- ある程度まとまった時間が取れる
- 着座できるか立ちっぱなしかは路線や時間帯により異なる
○スキマ時間の使い方
- 読書
- 携帯で記事を読む
- メールやLINEを返信する
- リスニング教材で勉強する
王道ともいえるスキマ時間である。多くの人がしているように、スマホを使っての作業に充てるのが効果的だ。集めておいたWeb上の記事に一通り目を通したり、メールやLINE、メッセンジャーなどを返信する時間などに充てるのが良いだろう。
ポイントは、ダラダラとネットサーフィンしないと言うことだ。ブラウジングしていると、次々と気になるリンクが見つかって、結局ずっとネットサーフィンをしてしまった。と言う経験はないだろうか。スキマ時間を有効活用するのであれば、自分で「何分で何記事読む」というように指標を立てて、何分で何記事読めた、ということを意識してみよう。
それによって、後で振り返った際に毎日の通勤時間に○個の記事をInputしている、という事実が自信にもつながる。また、身動きが取れないほど混雑していてスマホ画面を見ることすら難しい場合には、イヤホンでリスニング教材を聞いて過ごすのも良いだろう。
電車の待ち時間
電車の待ち時間は時間も短く、無駄にしてしまいがちだ。
○スキマ時間の特徴
- 通勤時間よりは短いが、自身で把握し調整できる時間
- ある程度の広さのホームがある
- 混雑している場合もある
○スキマ時間の使い方
- ストレッチ
健康の維持のために有効なストレッチだが、意外と行うタイミングが無かったりしないだろうか。ホームが空いていれば、簡単なストレッチをするスペースと時間がとれる場合も多いので、是非スキマ時間を使う候補として考えてみて欲しい。
脇や腕、足などを伸ばしたり、肩甲骨を回す運動などを行ってみよう。なお、周囲に迷惑がかからないように、混雑時は行わないようにしよう。
待ち合わせ時間
IT技術の発達した現代では遅れそうなときにも直ぐに連絡を取り合うことが可能となったが、相手が遅れる場合や自分が早くに待ち合わせ場所に到着した場合には、待ち合わせ時間はスキマ時間になる。普段はあまり意識しない時間だが、集めると意外と大きな時間になるので、ここでも何ができるか意識してみよう。
○スキマ時間の特徴
- 何分あるのか正確にはわからない
相手があと何分で到着するのかと言うことはおおよそはわかっても、正確にわからない場合も多い。
○スキマ時間の使い方
- 単語帳を使った勉強
- 周囲の情報を調べる
待ち合わせの場合は、相手がいつごろ到着するのかにもよるが、不測の事態で遅れてしまう場合もあるため、短い時間で完結できることをするのがよい。例えば単語帳を使った学習などである。英単語など一問にかける時間も短いので、いつでも初めていつでもやめられることが強みだ。
また、待ち合わせ相手が来たときに次の行動をスムーズにしたり、話のネタにするために周辺の情報を調べてみることも有効な時間の使い方だ。周囲のお店や次の目的地までのルートなどを改めて確認することは勿論、近くで開催されている催し物などがあれば調べてみると良いだろう。
エレベーターの昇降中
ある程度の階数のあるビルで働いている場合、出退勤時間帯やランチ時間帯のエレベータは停止階が増加し、意外と時間がかかるものだ。この時間は、わずかに1分にも満たない時間かもしれないが、毎日使うものだし、集めると意外と時間が捻出できる。
○スキマ時間の特徴
- 時間が短い
- 携帯はいじりづらい
○スキマ時間の使い方
- 頭の中の整理
- ツボ押し
エレベータの昇降中のわずかな時間でさえ、上手く利用すれば次の行動をスムーズにすることができる。具体的には、自分が今すべきことを頭の中で復唱するのだ。人間は多くのことを一度に考えられない。そのため、沢山の仕事が頭の中にあると、気持ちがあちこちに向いて生産性があがらないのだ。
エレベータの中のわずかな時間で、自分がやるべき沢山のタスクの中から、次にすべきことを1つだけ、頭の中で考えるようにしよう。
また、ストレッチはさすがに周囲に迷惑がかかる場合があるが、手のツボを押す程度であれば誰にも迷惑はかからない。おまじないのようなものかもしれないが、毎回エレベータに乗るたびにツボ押しをしていれば身体にも良い効果があるかもしれない。
プログラムの処理中
重いファイルを開いている途中など。いよいよかなり極端な例に入るが、例えばターミナルでサーバを操作しており、プログラムの処理に時間がかかる場合や、重いファイルを開いている途中など、わずか数秒だが待ち時間が発生することはないだろうか。
○スキマ時間の特徴
- SEの場合、頻度が非常に多い
- 時間は非常に短い
○スキマ時間の使い方
- PC上の整理
この待ち時間にできることと言えば、PC上に開いている不要なプログラムやブラウザのタブを閉じるなどしてPC上を綺麗にすることである。
たまってしまいがちなプログラムウインドウ閉じたり、ウインドウの位置や大きさを操作して見やすい場所、サイズに変更しよう。細かいことだが、待ち時間を利用してSEにとっての仕事道具であるPCの整理を定期的に行うことで、仕事の生産性を向上することが可能だ。
まとめ
短い時間であっても使い方をきちんと決めて積み重ねれば、大きな成果を出すことができる。本稿で紹介した方法は一例であるので、是非自分に合った時間の使い方を検討して欲しい。
なお、スキマ時間で別のことをする場合にはくれぐれも身の回りの安全を確保し、周りの迷惑にならないように行おう。
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