「将来価値」の考え方を仕事や能力開発に活かそう

 

皆さんは「将来価値」という言葉を聴いたことがあるでしょうか。

 

この言葉自体は、金融業界や会社経営に使われる言葉ですが、本日は「将来価値」という言葉について、私達のキャリアや能力開発という観点でどういう考え方ができるか、掘り下げて考えてみたいと思います。

 

「将来価値」とは

将来価値について考える前に、言葉の意味を確認しておきましょう。普通の人はあまり耳慣れない言葉だと思いますが、金融業界においてはお金の現在の価値である「現在価値」に対して、そのお金を運用した場合(あるいは、銀行に預けておいて金利が幾ばくかついた場合)に、将来いくらになっているのか、という価値を表す言葉として「将来価値」と言う言葉を使います。

 

例えば、100円の現在価値はそのまま100円ですが、金利が1.0%のときに、100円は1年後の将来価値として110円ということになります。

 

図. 現在価値と将来価値

 

この事実は、現在の100円は1年後の価値に換算すると110円に値する、ということを意味しています。つまり、今の100円は1年後の100円よりも価値が高いということです。

 

 

もうすこし、極端な例を見てみましょう。宝くじで1億円が当たりました。いますぐ貰うのと、1年後に貰うのではどちらが得でしょうか?

 

 

答えは、今すぐ貰うほうが得です。理由は利子があるからです。1億円を今すぐ受け取って銀行に預けておけば、1年後には多少の利息がついて増えていますよね。これが「現在価値」と「将来価値」の考え方です。

 

 

仕事における将来価値

ファイナンスの世界での「将来価値」の言葉の意味を確認したところで、この考え方を私達SEの仕事に置き換えて考えてみましょう。

 

私達の普段の仕事には様々な雑務や、システムトラブル対応、新たなシステム開発といった仕事がありますが、これらは全て実施した今時点で価値を生み出すものです。つまり、システムトラブルを修正することでシステムの価値は高まるし、雑務も誰かがこなさなければいけないという意味では、やることに価値があるでしょう。ここで、「将来価値」について考えてみると、この仕事が将来どれだけの価値を生み出すのか、という視点で考えることになります。

 

例えば、めったに使われないプログラムの品質にこだわり時間をかけたとして、それは将来価値がある仕事なのでしょうか。それよりも、頻繁に使われる機能に時間とお金をかけるべきでしょう。

 

このように、現在の価値だけでなく、自分の仕事が将来生み出す価値を観点として持って仕事をすることで、結果的に重要な仕事に多くのリソースを割くことが出来るようになります。

 

 

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「将来価値」は能力開発やキャリア形成にも重要

能力開発やキャリアを考える際にも、「将来価値」の考え方は重要です。世の中には情報が溢れており、勉強したいこと、経験したいことは私達の人生に与えられた時間に対してあまりに多すぎます。そこで、将来価値を意識することは、能力開発やキャリアプランをより洗練されたものにするためのヒントになるでしょう。

 

私達が新しいキャリアを目指したり、新しい勉強をするとき、それが将来どの位の価値を生み出すのか、と言うことを意識しましょう。勿論、変化の激しい時代ですから人生はどんな経験が役に立つのか、わからないことも多いです。

 

わからないからこそ、未知の経験に飛び込んでみることは大きな将来価値を生むことになります。そして、その経験は早くすればするほど、将来価値は大きくなります。

 

図. 新たな経験は、それを活かせる時間が長いほど価値が高い

 

自分はもう若くないから、と未知なる経験にしり込みしてしまういう方がいたら、私自身もいつも勇気付けられている、この言葉を贈りたいと思います。

 

 

「残りの人生で今この時が常に一番若い」

 

 

 

まとめ

  • 「将来価値」とは、自分の行動が、将来もたらす価値のことである
  • 現在価値だけでなく、将来価値に基づいて行動を決めよう
  • 未知の経験を早い時期にすることほど将来価値が高い
  • 人生で今が一番若い

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