本記事では、ビットコインの概要と特徴について、初心者でも簡単にわかる概要を紹介します。
仮想通貨入門シリーズについて:
「仮想通貨入門」シリーズでは、仮想通貨に関する基礎知識を、IT業界で働く人以外の人にも簡単に理解できるよう説明することを目的としています。今後、仮想通貨は世間で存在感をましていくとともに私達の生活にも関わってくる物になっていくと思われます。
仮想通貨の概要に関しては、IT業界の従事者のみならず、知っていて損のない知識だと思います。
ビットコインの通貨としての3つの特徴
1. 中央機関を介さない取引が可能
ビットコインはネットワーク上で相手と直接(P2P:ピアツーピア)の取引が可能です。
海外に送金をしたことがある人はわかるかもしれませんが、世界中の人々と取引を行おうとすると、通貨の交換が必要になります。また、交換した通貨はそのまま相手に手渡すことはできませんので、相手国の、相手の銀行口座に送金する事になります。
近年、送金の決済は高速化してきていますが、他国への送金は数日かかることが殆どです。ビットコインでは、こうした煩わしい手続きを省き、相手との直接取引により素早く決済することが可能です。
2. 取引コストが安い
1つ目にあげた特徴である直接取り引きにより、送金にかかる時間だけでなく手数料によってかかる取引コストを従来の取引と比較して安く抑えることが可能となります。
従来の海外送金では、通貨の交換にかかる為替手数料に加え、自国の銀行から相手国の銀行口座への送金にも手数料が発生します。特に、これからの時代、どんなビジネスでも拡大のために世界を視野に入れた展開がかかせません。他国の顧客を取り込む際に、取引コストが小さいことは大きなアドバンテージとなります。
現に、欧米を中心に個人向けサービスなどではビットコインを始めとする仮想通貨での支払いに応じるものが増えてきています。
3. 上限が定められている
ビットコインは供給量が予め定められています。ビットコインは誕生から4年毎に供給量が半減していき、2140年頃に打ち止めになるよう、予めプログラムされています。
この総量は2,100万BTCが上限と決められており、円やドルと言った通貨のように中央銀行が発行量を操作することはできません。つまり、発行モデルの原理上、急激なインフレを起こさない通貨だといえます。
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ビットコインの技術的な3つの特徴
通貨というのは発行機関の信用において成り立つものです。つまり、日本政府が、円は日本国内で使えることを保証しているから、円が通貨として成り立っているわけです。
では、国家の後ろ盾がないビットコインはどうやって、信用を成り立たせているのでしょうか。その鍵は、ビットコインを成り立たせている技術であるブロックチェーンにあります。ビットコインでは、ブロックチェーン技術を使うことで、以下のような特徴を実現しています。これによって権利が一極集中することを防ぐとともに、取引内容を改竄できない通貨として信頼性を担保しています。
ブロックチェーンに関する参考記事:
1.データが分散されている
ビットコインの取引データはネットワーク参加者に分散して保持されています。そのため、誰かが自分の口座に入っているお金を不正に操作して増加させたとしても、ネットワーク上の他の参加者が持つ情報と整合性が取れなくなり、すぐにバレてしまいます。
従来の通貨は(やるかどうかは別として)情報が中央銀行に集約されているため、情報が改竄されても我々一般人には知ることが出来ませんが、ビットコインでは中央銀行という概念がないためこういった不正は起きません。
2.暗号化されている
ビットコインは取引内容が公開鍵暗号と呼ばれる暗号方式で暗号化されています。公開鍵暗号方式自体は高いセキュリティを持つ暗号方式として知られており、ビットコインは取引内容を暗号化し、さらに第三者による照合を行うことによりセキュリティを保っています。
3.取引が透明
ビットコインの取引内容は過去から現在にわたるまでブロックデータの中に含まれており、公開されています。つまり不正なお金の流れがあったときに検知することができ、過去に遡って追跡することが可能です。
これにより、ビットコインは架空の取引を行ったり、取引内容を改竄するということが難しい通貨であると言えます。
まとめ
<ビットコインの通貨としての3つの特徴>
- 世界中どことでも直接取引が可能
- 取引コストが安い
- 発行上限が決まっておりインフレに強い
<ビットコインの技術的な3つの特徴>
- データが分散管理されている
- 暗号化されている
- 取引が透明で改竄に強い
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