本記事では、ビットコインが11月中旬に迎えるとされているSegwit2x(セグウィットツーエックス)について、初心者でも簡単にわかる概要を紹介します。
仮想通貨入門シリーズについて:
「仮想通貨入門」シリーズでは、仮想通貨に関する基礎知識を、IT業界で働く人以外の人にも簡単に理解できるよう説明することを目的としています。今後、仮想通貨は世間で存在感をましていくとともに私達の生活にも関わってくる物になっていくと思われます。
仮想通貨の概要に関しては、IT業界の従事者のみならず、知っていて損のない知識だと思います。
Segwit2xの概要
Segwit2xとはビットコインの根幹技術であるブロックチェーンに対するアップデートである「Segwit」と「ビッグブロック(ブロックサイズ拡張)」という2つのアップデートの実装を指しています。
ビットコインは8/24に「Segwit」のアップデートを完了しており、「ビッグブロック」は11月に予定されています。予定通りのブロック生成スピードであれば11月の中旬以降にその時を迎えると言われています。
2つのアップデートにはそれぞれ意味があり、どちらもビットコイン取引の性能改善を目的としています。
Segwitとは
Segwit(セグウィット)とは、ブロックチェーンの1ブロックに入る取引量を圧縮することで処理速度を向上させようというアップデートです。
Segwitの実装により、取引データが圧縮されて保持されるようになることでブロック内に保持できる取引データの量が増加し、処理速度が向上するします。Segwitは、2017年8月24日にビットコインに無事実装されました。
ブロックチェーンに関する参考記事:
ビッグブロック(ブロックサイズ拡張)とは
ビッグブロック(ブロックサイズ拡張)とは、ブロックチェーンに対するアップデートの一つであり、その名の通りブロックサイズを1MB→2MBへと拡張するというアップデートです。ビットコインでは取引を行う際に取引データをブロックチェーン技術を用い、ブロックと呼ばれる取引台帳に記録したものを使います。
このブロックのサイズを拡張することによって1ブロックが保持できる取引データ量が増加し、処理速度を向上させるというのが、ビッグブロックの狙いです。
まとめ
- Segwit2xは「Segwit」と「ビッグブロック」という2つのアップデートをあわせたもの
- 「Segwit」はブロックチェーンにおける取引データを圧縮するアップデート
- 「ビッグブロック」はブロックチェーンで用いるブロックサイズを拡張するアップデート
次回以降は、これらのアップデートにはそれが必要となった背景や、それぞれのアップデートが通貨としてのビットコインに与える影響、そしてアップデートが抱える問題点などにも踏み込んで説明したいきたいと思います。
また、ビットコインは今や仮想通貨の代表として、通貨としても確固たる地位を確立しつつあります。そこには多くの思惑が複雑に絡み、有識者の間では様々な議論がなされています。今後はそういった部分にも言及していきたいと思います。
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