世間ではSEの仕事は忙しいと言われている。確かに、一部の現場では時間的な面で言うと拘束される時間が長いことは事実だろう。また、保守運用などに携わっているSEは夜間にトラブルが発生し、徹夜で対応する、といったことが有ることも事実だ。
しかし本ブログでは、最強SEを目指すためには、現在置かれた環境で忙殺されて、本来自分がやりたいことが出来なくなることは避けるべきことだし、自分が目指す未来のための準備の時間は優先的に捻出すべきと考える。
本稿では、SEに限らず、忙しいビジネスパーソンにとって命題ともいえる、時間を捻出するための方法について考えてみよう。
時間を捻出するための4つのポイント
睡眠を必要十分にとる
時間を捻出するための方法としてよく挙げられるのが、睡眠時間を削る方法だ。しかし、闇雲に睡眠時間を短くしても日中眠くてやる気が起きなかったり、集中力が持たなかったりして結局、捻出した時間以上に時間を浪費してしまうということが往々にしてある。
勿論、寝すぎは身体によくないので、現状で寝すぎているという場合は睡眠時間を抑える事で時間も捻出できて、身体の調子も整えられ一石二鳥であるが、そうでない場合はむやみに睡眠時間を削ることはオススメできない。
睡眠時間は自分にあった十分な時間を確保すべきである。そして、睡眠時間を短くする場合には、必ず睡眠の質を上げる努力とセットで行おう。
例えば、睡眠前に瞑想やストレッチを行うことでリラックスした状態で入眠し、睡眠の質を高める。結果的に睡眠時間が短くても、同じだけの回復効果が得られ、時間を捻出できる。他には、食生活を改善し、夕方移行の食事を控えることで胃を休ませ、睡眠の質を上げる方法も有効だ。
睡眠時間を調整して時間を捻出する際には、自分がパフォーマンスを発揮するために十分な睡眠をとることを前提として、長期的な計画を立てて取り組むことが必要だ。
テレワーク(在宅勤務)を活用する
通勤にかかる時間や満員電車の疲弊を避けるためテレワークの活用も有効だ。SEの仕事は会議も非常に多く、人とのコミュニケーションが必要な場合はテレワーク(在宅勤務)は難しく感じられるかもしれないが、SkypeやLINEなどのツールを活用することで、会話も問題なく行える時代になってきている。
例えば、午前中はテレワークを行い、電車の空いてくる午後一で出社しするという方法をとれば満員電車での疲弊もなくなり、座席に座れれば乗っている時間をさらに有効に使うことも可能だ。
テレワークが許可されるか、ということは会社のルールにもよるため全員がすぐに出来るわけではないが、現状を変えるために会社に提案していくことも自分自身の労務環境を向上するためには必要なことだ。
スキマ時間を活用する
スキマ時間がどこにどれくらいあるのか、自分の一日を客観的に観察してみよう。自分でも驚くほど、スキマ時間が存在していることがわかるはずだ。
ポイントは、定量的に測定することだ。電車に乗っている時間や電車の待ち時間などは計りやすいが、例えば駅から職場までの徒歩時間や、友人と待ち合わせをしている時間、昼休みの混雑しているエレベーターを待つ時間など、色々な時間を携帯のストップウォッチ機能を使って測ってみよう。
生活の中に意外なスキマ時間が眠っていることに気付けるはずだ。スキマ時間を見つけたら、時間の使い方を明確に決めよう。
例えば、通勤の電車が20分だったとしたら、最初の10分は英会話のリスニングをして、後半の10分は携帯で自分の好きなニュースをみたり、ゲームをする、などである。ポイントは、厳しい目標にしすぎないことと、決めた時間の使い方は必ず守ることである。
上記の例であれば、前半10分で英語のリスニングをしたら自分の心にも充実感が生まれ、後半の10分で好きなようにネットサーフィンをすることで頭をリフレッシュすることができる。だらだら時間を使うよりもよほど充実した時間を過ごすことができるのだ。
習慣化する
勉強しようと思っていたが、ついテレビを見てしまって、気付いたら時間がたっていたという経験は無いだろうか。人間はやることが決まっていない状況では驚くほど簡単に時間を浪費してしまう。
勿論、何も考えずにリラックスする時間は必要だが、時間を有効活用することを考えると、「習慣化」することが非常に強力な武器になる。
例えば、勉強する時間がなかなかとれずに困っているのであれば、夕食後は10分の勉強をする。というルールを決めて、夕食を食べたら必ずそれを実行するようにしよう。夕食と勉強をセットにすることで、「机に座って勉強を始める」という心理的なハードルを下げ、時間を有意義に使うことができる。
他には例えば、寝る前に歯を磨いたり、コンタクトレンズを外すという人は多いだろうが、その習慣にストレッチを追加することで知らず知らずのうちに身体をやわらかく、睡眠の効果も高くすることができるといった具合だ。
参考記事:
まとめ
忙しすぎる状況に置かれると思考が停止し、本来、自分が自由に使える時間でさえも上手く使うことが出来なくなってしまう。そうした状況を避けるためには、普段から余裕をもって自分をコントロールすること、そして時間を作り出して、好きなことをするという感覚を持つようにしよう。
SEの仕事は創意工夫により時間を捻出する余地が大きく、働き方改革の可能性を秘めた仕事なのである。
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