本稿ではTier1(ティアワン)について、2分で読めるボリュームに要約して紹介する。
Tier1とは?
Tier1とは、ある分野におけるプレイヤーやモノ、事柄を層に分割したときの一次層を表す言葉だ。その意味するところは業界によって異なるが、幾つか例を挙げてみてみよう。
例えば製造業における意味合いは、メーカーに直接部品を卸す部品メーカーなどが該当し、一次請負業者とも呼ばれる。Tier2,3という言葉も有り、これはTier1からの発注を受ける二次請け、三次請けという意味である。
図. Tier1~3のイメージ
また、金融業界においては、バーゼル規制と呼ばれる銀行に対する指針を定めた規制で、企業が持っている資本的価値があるものの種類によってTier1~3を分類している。このように、必ずしも一次請業者をあらわす言葉ではなく、モノの分類を示す際にも使われる場合がある。
他には、インターネットのネットワーク事業者(プロバイダ)についても、Tier1の大手プロバイダが配下に中小のTier2,3プロバイダを抱えている構造となっている。
図. インターネットプロバイダにおけるTier
他にも、Tier1という言葉自体は様々な場面で利用される言葉である。自分の担当する各業界ごとの意味を抑えておくことは勿論、それを口にした人の背景を考え、必要があれば認識相違が起こらないようきちんと意味を確認しよう。
まとめ
- Tier1とはプレイヤーやモノ、事柄を階層化したときの一次層を表す言葉
- 業界や場面により「Tier1」という言葉が指すものは異なる
- 自身の担当業界におけるTier1の意味は知っておこう
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